『パラメータ』について|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #11 #tableau
2014年アドベントカレンダー『Tableau Software Tips&Viz(全部俺) Advent Calendar 2014』11日目です。Tableau Softwareに関する機能紹介、便利ネタや可視化ネタ等を毎日1本ずつ計25本、『1人(全部俺)』で担当してお届けしています。
昨日10日目の投稿ネタは『「書式設定」について深堀りしてみる』でした。
本日11日目は『パラメータ』に関するエントリとなります。Tableauにおける表示内容を切り替える要素の1つとして、仕組みが提供されています。
目次
- パラメータを作成する
- パラメータを使ったビューの作成サンプル(1).表示内容を動的に切り替える
- パラメータを使ったビューの作成サンプル(2).グラフ内容を日付でフィルタリング
- パラメータを使ったビューの作成サンプル(3).複数パラメータの連動
パラメータを作成する
『パラメータ』は、以下それぞれのメニューから作成する事が可能です。
- 計算フィールドの作成画面から別ウインドウで作成
- ディメンションorメジャーの内容を使って作成
- データウインドウから独自に作成
また、ディメンションやメジャーの項目からパラメータを作り出す事が出来ます。以下はディメンション(都道府県)を右クリックしてパラメータ作成指示を行った際のウィザード画面。都道府県の値として構成されている内容が『値のリスト』に組み込まれています。
メジャー項目から作成を指示した場合のウィザード画面。ディメンション(都道府県)同様に値のリストに内容が組み込まれていますが、こちらはメジャー数値として構成されている要素がそれぞれ表示されています。
何も無いところから作成を指示した場合は以下の様な構成となります。『データ型』の指定に関しては、以下の様に様々なタイプの型が指定可能となっています。
パラメータを使ったビューの作成サンプル(1).表示内容を動的に切り替える
パラメータを使ったビューを幾つか作ってみたいと思います。
まずは表示内容を切り替えるビューから。[パラメータの作成]をメジャーウインドウ辺りで実施。
整数型の値を受け取る様に、以下のパラメータを作成します。『値のリスト』も個別にそれぞれ値を設定してください。
次に、同じ様に[計算フィールドの作成]を選択。
上記で作成したパラメータの値に拠って、何を表示させるか、という様な計算フィールドを作成します。
CASE [メジャー項目選択] WHEN 1 THEN SUM([利益]) WHEN 2 THEN SUM([売り上げ]) WHEN 3 THEN AVG([発送費用]) ELSE AVG([単価]) END
要素の用意が出来ました。受注日を列に、上記で作成した計算フィールドを行に落とし込みます。早速グラフが表示されて来ましたね
作成したパラメータ項目を右クリックし、[パラメーターコントロールの表示]を選択します。すると、
ワークシート内にパラメータを構成する要素が表示されました!
パラメーターコントロールのメニューから、表示形式を切り替えてみます。
『製品カテゴリー』で色分けしてグラフ完成。下記画面では『合計(利益)』を選択していますが、
パラメータコントロール内の要素を『平均(発送費用)』に切り替えると、グラフの内容も切り替わりました!
パラメータを使ったビューの作成サンプル(2).グラフ内容を日付でフィルタリング
次いでサンプルをもう1つ。今度は所定の日付でデータを絞り込んで見たいと思います。対象とする項目(受注日)を右クリックし、[パラメータの作成]を選択。
項目名を編集し、値のリストもそのまま(全件)で作成します。
また、ベースとなるグラフも別途作成します。製品カテゴリとサブカテゴリで売り上げ情報を表示する棒グラフです。
日付を絞り込む要素を作成します。計算フィールドで以下のような項目を作成します。WHERE句で条件を絞るようなイメージでしょうか。パラメータで指定した日付が対象の日付となるように条件付けを行います。
上記で作成したパラメーター項目を[パラメータコントロールの表示]、計算フィールドを[フィルター]にドラッグアンドドロップします。
計算フィールドをドラッグアンドドロップした際、以下の様にウィザードが表示されます。どっちの条件でフィルタリングするの?と聞かれるので、真を選択。
これで日付フィルタリング完了です。下記では2009/01/01のデータで表示されていますが、
日付を変えると、内容もちゃんと変わりました!
パラメータを使ったビューの作成サンプル(3).複数パラメータの連動
サンプル(2)の応用編として、以下の様な事も出来そうです。複数パラメータを用意してそれらをパラメータコントロール化し、表示条件はそれらのAND条件で合致するもののみ表示する、というものです。(※ただこちらの例では製品カテゴリとサブカテゴリを追加しようとしたところ、途中で真偽判定のうちの偽しか出なくなってしまいました。データの組み合わせ的なものや何らかの条件が影響しているのかも知れません。)
まとめ
以上、『パラメータ』に関するご紹介でした。『クイックフィルタ』と似たような使い方が出来ますが、挙動もそれぞれ異なるようなのでこの辺りは上手く使い分けて行きたいところですね。
では、明日もお楽しみに!